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"完遂" から語る辞書の楽しみ

  • mori-kanon
  • 2018年12月11日
  • 読了時間: 2分

更新日:2018年12月13日

ずっと”かんつい”って呼んでいたけれど、この読みは誤りだそう。

正しくは”かんすい”。

読み間違われる(=誤読される)言葉は色々あるのだが、うろ覚えの言葉のまま辞書を引くと載っており、これは誤読であり正しくは、と書かれている。


私は日本語について興味を持っているので、趣味で辞書をパラパラとめくったりする。

怪しい単語は極力調べることにしている。

ついに引越しの際に、嵩張りすぎる、とのことで辞書を処分したが、先日堪えきれずについに購入した。

広辞苑第七版である。

数年ぶりに版を重ねたのだ。


三浦しおんさんの描かれた広辞苑ができるまでというインタビュー集が付録でついており、ビニールバックまでついてきた。

限定特典とのことで、非常に昂ぶってしまい、ビニールバックはどうみても生活に不要と思いつつも捨てられずにいる。


インタビュー集には、実際に広辞苑編集に関わった方達と、三浦しおんさんの視点から描かれた会話が描かれている。

三浦しおんさんの言葉は読みやすい。

小難しい話題でも、やわらかくして口に運んでくれるような丁寧さがあり、知らない業界の言葉も、すらすらと入ってくる。


そのインタビュー集によれば、辞書とは常にアップデートされていくものなのだそう。

薄々そうではないかと思っていたが、その裏には思いもよらぬような、地道な作業の積み重ねがある。

マニアックと言ってしまえばそれまでだが、日本の言葉と文化にとても愛をもって接している人たちの小さな積み重ねからできたのが、辞書なのである。


古びた辞書の、粉のような独特な古本屋の香りも良いが、真新しい、自分しか触れていない辞書は格別だ。

デジタルデータよりも手軽さには欠けるが、デジタルデータにはない良さがある。


新しい本を買う。

この何にも変えられぬ高揚を、減りつつあるらしい本好きの人たちと、いつか語り合いたいものだ。


最終編集日:2018/12/13




 
 
 

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